以降、プロのスポーツ選手、アスリートが怪我の治療に酸素カプセルを利用することが多くなり、ニュースでも頻繁に取り上げられるようになりました。
産経新聞 平成17年12月8日 記事より抜粋
トリノへ、科学の力
負傷・疲労の早期回復に 高気圧酸素マシン
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7月、長野県志賀高原。合宿中のノルディックスキー複合・日本チームの宿舎の一室に据え置かれた長さ2.5メートルほどのカプセルの中に、選手たちが順番に入っていく…
カプセルの正体は、けがや疲労の回復に役立つ酸素をより多く体内に取り込ませる高気圧酸素マシン「オアシスO2」…
順天堂大医学部の池田浩講師(整形外科)らのグループが02年1月から約1年9ヶ月、プロサッカー選手の肉離れ22件を対象に、受傷から復帰までの期間を調査したところ、マシン導入以降の方が導入前より平均で1週間程度短かった。
池田講師は「統計学的にも有意性が認められ、今は負傷した選手を必ずマシンに入れている。また、『疲れが抜ける』という選手も多く、連戦の後は1台のマシンが順番待ちになるほど」と話す
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記事では受傷から復帰までの期間を調査したデータも公表されていて、
【導入前02年1月〜8月】全件(9件)2.9週間:大腿四頭筋(3件)3.4週間:下腿三頭筋(2件)4.0週間
【導入後02年8月〜03年9月】全件(13件)1.9週間:大腿四頭筋(4件)1.9週間:下腿三頭筋(6件)1.9週間
このように受傷から復帰が4週間から1.9週間にまで縮まるケースもあったようです。
早期解決のメカニズムはまだ未解決な部分が多い…と記事では結んでありました。
昨年出版された「酸素のはなし」三村芳和著(東京大学医学部准教授、医学博士)にも傷の治癒に関して参考になる記述がありました。
この「酸素のはなし」によると、傷の中心部というのは酸素濃度がきわめて低く、酸素を少しでも多く得るために、毛細血管がどんどん増えていく「血管新生」という現象が盛んになり、傷が治るにつれ酸素が不足していた傷の中心部に酸素が行き渡りはじめるとその活動が停止するのだそうです。
この「血管新生」がなかなか止まらずにいると、炎症がなかなか治まらないわけです。
酸素カプセルでは抗炎症作用があるといわれますが、これは血液に直接溶け込む酸素を増やすため、この「血管新生」現象が抑えられるためと考えられます。
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アメリカ西部の先住民は、怪我をしたら山を下りて渓谷の「空気の濃い所」へ行くと傷が早く治る、と長い間信じていた。また、外科医は、肺の換気がよくない患者では傷の治りが遅れることを経験的に知っており、傷口が元に戻るには栄養素とともに酸素の「適度」な補給が必要なことに気づいていた。実際に、高圧酸素療法は臨床で確立した治療法の一つで、強い循環障害やむくみのある傷を修復するのに有効である。(p203)
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酸素カプセルのご利用は治療行為ではなくヘルスケアの領域になりますが、治療と平行して自然治癒力を向上するのにお役立てください。



